天文情報

天文情報

2020年の天文情報

節分と立春の日付が今年は違う?

二十四節気の1つである「立春(りっしゅん)」がまもなくやってきますが、今年は日付が2月3日となっています。
そして、立春の前日が節分となっているため、節分の日も2月2日となります。
旧暦(太陰太陽暦)では節分が季節の節目とされ、立春の日から暦の上では春とされてきました。

その立春の日は、これまで長らく2月4日となっていましたが、今年は久しぶりにその日付が変わることになります。
前回、立春の日が2月4日でなかったのは、1984年(昭和59年)の2月5日のことで37年も前のことでした。
そして、2月3日が立春となった日は1897年(明治30年)で、実に124年ぶりとなります。

なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。
そもそも、立春を初めとした二十四節気は天文学的に日付が決定されています。
具体的には、太陽の天空上での位置によって決まることになります。

地球は1年かけて太陽の周りを公転するため、日毎に太陽の天空上での位置が変化していきます。
この時、太陽の通り道である「黄道(こうどう)」上に定められた座標を通過する瞬間を含む日によって二十四節気の日付が決まります。

立春の場合は、太陽が視黄経(太陽を観測したときの黄道上における経度)が315度を通過する瞬間を含む日と決まっています。
それが、今年は2月3日となるため、その前日の節分の日も2月2日に変わってしまったのです。

このような日付が変わってしまう根本的な原因は、地球の公転周期が365日きっかりで公転していないことにあります。
地球の公転周期(1太陽年)は厳密には365.2422日となっていて、1年が365日だとすると、毎年約6時間ずつ余ってしまうことになります。
そこで、4年に1度つじつまを合わせるために「閏年(うるうどし)」が設けられ、その年は「閏日(うるうび)」として1日多く2月29日が発生します。

こうした閏年は概ね4年に1度やってきますが、それでも時々ズレが大きくなってしまいます。
そのため、さらなる調整が行われることになります。
具体的には、西暦が100で割り切れる年は閏年とせず平年とし、さらに西暦を400で割り切れる年は閏年とするというルールが設けられています。
そのため、2000年の特別な閏年(100で割り切れるため平年となるはずが、400で割り切れるため閏年となる)の影響でズレが大きくリセットされました。
そして、昨年の2020年に閏日がありました。
その結果、昨年2月末のつじつま合わせをした結果、例年に比べて1日早く立春がやってくることになったのです。
同じように、春分・夏至・秋分・冬至などの、他の二十四節気にも日付の変化が起こっています。
具体的には2012年に秋分の日が、9月23日から22日に移っていたり、年によって春分の日や秋分の日も変わってしまいます。

特に、春分の日や秋分の日は祝日(国人の祝日に関する法律に基づく)となっているため、生活に大きな影響が出てきます。
春分の日と秋分の日は観測をもとに天文学に決定される性質があることから、前年の2月1日(土日の場合は翌平日)の官報に、国立天文台よる「暦要項(れきようこう)」が掲載され、広く知らしめられます。

そのため、春分の日と秋分の日といった祝日の日付は、前年の2月1日に確定することになり、それまでは正式な祝日の日付は決まっていないということになります。

私たちの生活に身近な祝日が、こうやって天文学的な観測に基づいて決められているわけです。
そうやって考えてみると、天文学が私たちの生活に欠かせないものだと感じられるかもしれません。

参考:国立天文台 > 暦計算室 > トピックス > 
   節分の日が動き出す
   https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/topics/html/topics2021_2.html

木星・土星の大接近ライブ配信

今日(2020年12月21日(月))の夕方、木星と土星が大接近します。

木星と土星が大接近する

12月21日(月)の夕方南西の空で、木星と土星が大接近します。どれくらいの大接近かというと、月の直径(視直径約0.5度角=約30分角)の5分の1の距離(離角0.1度角=6分角)まで接近します。肉眼では、重なっているのでは […]

その様子を、18時より1時間程度中継します。

全国的に天文台・科学館でも同様の中継が行われます。
今日は、宗像は天候が厳しいですので期待せずに他の中継とあわせて見てください。